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公民連携ケーススタディブック2025  vol.5
「次の暮らしを創る小さな自治」

 vol.5では、全体テーマを 「次の暮らしを創る小さな自治」 としました。私たちがこのテーマを掲げたのは、社会のさまざまな領域で「考えること」や「構想すること」が、少しずつ外部へ委ねられてきているという実感があるからです。

 

かつて地域は、住民同士の顔が見える関係の中で支えられてきました。水路の管理や農作業の助け合い、祭りや行事の運営、日常の細かな調整まで、多くのことが共同体の内部で担われていました。しかし、近代化や高度成長を経るなかで、まちづくりや公共サービスの多くは行政が担うようになり、人々が地域に関わる主体性は、少しずつ手元から離れていきました。

 

さらに近年では、AIやアルゴリズムの進化によって、仕事の進め方や日常の選択に至るまで、最適解を提示してもらえる時代になっています。便利さが増す一方で、使い方を誤れば、人は創造的に考えることや構想することそのものを、自分以外の何かに委ねてしまうかもしれません。行政に任せることに慣れてきた社会の構造に、個人の思考までもが外部化されかねない環境が重なり、人は受け身の存在になりつつある。そうした状況に、私たちは直面しているのではないでしょうか。

 

しかし、縮退社会が進み、大きな政府が限界を迎えつつある今、私たち一人ひとりが 小さな自治の担い手 となることが求められています。

 

誰かが変えてくれる時を待つのではなく、身の回りの違和感や課題に気づき、できるところから手を動かしていくこと。その一つひとつは小さく見えるかもしれませんが、確かに町の風景を更新し、人と人との関係を編み直していきます。そうした実践が各地で積み重なり、やがて点が線となり、線が面となって広がっていくとき、社会は少しずつ、しかし確実に変わっていきます。

 

本書に収めた実践は、未来へ向けた小さな自治の種が、すでに各地で芽吹いていることを示しているのです。

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特集

本特集のテーマは、「民が創る新しいコモン」

それは、行政や既存の市場の仕組みに委ねきるのではなく、自らが担い手となり、公共交通や観光拠点、地域の居場所づくり、さらには産業構造まで、地域を支える基盤を自ら設計し直していく営みです。

 

本特集では、実際に民間が資金を投じ、空間や仕組みを実装してきた三つの挑戦と、産業の川上から社会の構造を問い直す一つの視座を取り上げています。

 

分野は異なりますが、共通しているのは、他者任せにせず、自ら構想し、責任を引き受けながら動き続ける姿勢です。実装と構想を往復することで、新しいコモンの輪郭が立ち上がっていきます。

小浜ヴィレッジが描く未来/霧島市

有村 健弘 / 株式会社 Obama Village 代表

インタビュー01 生きるをつくる、未来の村

​インタビュー02 広がり続ける「未来の村」

シークルーズの歩みと不屈の経営論 / 上天草市

瀬崎 公介 /株式会社シークルーズ 代表取締役

インタビュー01 絶望から観光再生を成し遂げた不屈の経営論

インタビュー02 口約束の代償と5500万円の赤字、

JR社長との「男の約束」が生んだ奇跡

インタビュー03 震災・水害・コロナを好機に変えた絶対絶命

​からの逆転と投資

スイデンテラスの挑戦

山中大介/株式会社SHONAI代表取締役​

インタビュー 田んぼに浮かぶ旅の目的地 -スイデンテラス-

山林を活かした供給側からの設計 / 富士宮市

網野禎昭/法政大学デザイン工学部建築学科 教授

インタビュー01 山と建築をつなぐ関係性 -コモンの再構築-

インタビュー02 供給から設計へ -視点の逆転-

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ケーススタディ

 公民連携・まちづくりの現場で実践を行う本人が筆をとり、現場での苦労や工夫をまとめています。他のまちづくり事例集との大きな違いです。

 事業規模の大小にとらわれず、公民連携事業から​パブリックマインドを持った公務員・民間人のまちにインパクトを与える様々なチャレンジの「今」を掲載しています。

vol.5では、全国各地で実践されている21の事例を、以下のの四つに分類し、実践者自身の言葉で収録しました。

  1. 建物の再生を通じて地域に新たな価値を生み出す「リノベーション」

  2. 人が集い、関係性が育つ場を更新する「公共空間開発」

  3. 複数の拠点や事業をつなぎながらエリア全体を編み直していく「エリアリノベーション」

  4. 既存の枠に収まりきらない多様な実践を収めた「その他」

 

いずれも、身近な課題に向き合い、地域に根を張りながら積み重ねられてきた「小さな自治」の実践の軌跡です。

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特別企画

特集やケーススタディの枠にとらわれない、インタビューや座談会等の企画を

収録しています。

特別インタビュー

 都市経営プロフェッショナルスクール  

 -プロスクール10 年の歩み -

木下 斉 / プロフェッショナルスクール株式会社 代表取締役

特別座談会01

 ローカルデベロッパー座談会

  - 崇高な使命感なんてなくていい -

​鈴木 雄洋 / 株式会社 goodhood 代表取締役

畑克 敏 / studio36 一級建築士事務所 共同代表

飯塚 政雄 / 八幡開発株式会社 代表取締役

洞口 文人 / 株式会社 L・P・D 代表取締役

/ 当法人 理事長(ファシリテーター)

特別座談会02

 NPO法人自治経営

  -「自治を経営する」という挑戦 -

当法人 理事長 洞口文人

当法人 副理事長 小林めぐみ

当法人 理事 東克宏 

公民連携事業ケーススタディブック 2025 Vol.5

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01 NPO法人自治経営

 01-01 CASE STUDY BOOK について  -次の暮らしを創る小さな自治-

 01-02 NPO法人自治経営とは?

02 特集/ 民が創る新しい『コモン』

 02-01 小浜ヴィレッジが描く未来 / 霧島市

      有村 健弘 / 株式会社 Obama Village 代表

 02-02 シークルーズの歩みと不屈の経営論 / 上天草市

      瀬崎 公介 /株式会社シークルーズ 代表取締役

 02-03 スイデンテラスの挑戦 / 鶴岡市

      山中大介/株式会社SHONAI代表取締役

 02-04 山林を活かした供給側からの設計 / 富士宮市

      網野禎昭/法政大学デザイン工学部建築学科 教授

03 case study / ケーススタディ

 case study map / ケーススタディマップ

 03-01【リノベーション 】

        Case Study 01 金沢市/ 醤油蔵リノベによるスモールエリアの交流拠点づくり

        Case Study 02 大阪市/ まちをみてきたビルが今度はまちをつくる

-西田ビルリノベーション-

        Case Study 03 福山市 / 元百貨店のリノベーション再生事業「iti SETOUCHI」

 03-02【公共空間活用】

        Case Study 04 荒川区 / 造園会社から始める「まちと公園の活かし方」

-宮前ソラのマルシェ-

        Case Study 05 静岡市/調整池の利活用 -社会実験から本格運用に向けて-

        Case Study 06 静岡市/コモンズによる公園づくり

-市民と育てる清水船越堤公園の挑戦-

        Case Study 07 辰野町/マイクロコンセッションで創る公有空き家活用

モデル

        Case Study 08 嘉島町/スポーツを起点とした地域交流拠点形成の挑戦

-熊本フットボールセンター-

        Case Study 09 紫波町/プロサッカークラブと連携したスポーツ交流拠点

整備

        Case Study 10 大東市/morinekiがもたらした光と影

-北条まちづくりプロジェクト第二期事業-

    Case Study 11 群馬県/ 人とつながる、新たなアイデアが生まれる、

官民共創スペース「NETSUGEN」

 03-03【エリアリノベーション】

        Case Study 12 館山市/民設民営のパブリックスペース作りからはじまる

民間主導のまちづくり

        Case Study 13 岡崎市/まちと企業の課題を同時解決する「QURUWA事業

リノスク@岡崎」

        Case Study 14 岡崎市 / 自治会の連合体「7町・広域連合会」のこれまで

とこれから

        Case Study 15 鳥取市 /不真面目商店から始まる、まちの再編集

        Case Study 16 防府市 /地方デベロッパーがつくる令和の商店街

-TRAIL hofu hachioji-

        Case Study 17 岩沼市 /岩沼市館下・中央 村づくり型不動産経営

 03-04【その他】

  Case Study 18 仙台市/断熱のインフラ化に挑む!

仙台市高断熱住宅普及促進プロジェクト

  Case Study 19 仙台市 / 穀町~邸・亭・庭~

暮らしと商いをつなぐいえづくりの実践

  Case Study 20  熱海市 / 子どもたちのキャリア塾「HUB 塾」の挑戦

  Case Study 21  熱海市 / しあわせ移住サポーター育成プロジェクト

04 座談会企画

 04-01 特別インタビュー / 都市経営プロフェッショナルスクール 10 年の歩み

   木下斉 / プロフェッショナルスクール株式会社 代表取締役

    04-02 特別座談会 / ローカルデベロッパー座談会

- 崇高な使命感なんてなくていい -

鈴木雄洋 / 株式会社 goodhood 代表取締役

畑克敏 / studio36 一級建築士事務所 共同代表/株式会社南康生

家守舎 代表取締役

飯塚政雄 / 八幡開発株式会社 代表取締役

    洞口文人 / 株式会社 L・P・D 代表取締役 /

特定非営利活動法人自治経営 理事長

 04-03 特別座談会 / 「自治を経営する」という挑戦

    特定非営利活動法人自治経営 理事長/ 洞口文人 副理事長/ 小林めぐみ

理事/ 東克宏 05 コラム(NPO法人自治経営メンバー)

 05-01 又吉章仁 / 監事 「すベてが、つながっている」

 05-02 青沼千鶴/ 監事 「点を打つことからでしか線は生まれない」

 05-03 菊川岳浩/公共施設マネジメント事業部

 「今、改めて求められている公共施設経営」

 05-04 中川健太/エリアリノベーション事業部 「敷地」から「エリア」へ

06 編集後記

07 バックナンバー/購入方法  

バックナンバーはこちら

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公民連携事業ケーススタディブック2022 vol.04

いかなる事業は一人では立ち上げられません。人と人が出会い、連鎖的に繋がっていくことで、アイデアが生まれたり、新しい展開に進んでいきます。
繋がりが多いほど、壁にぶつかったときに相談して協力し合って乗り越えることができます。
今回は、そんな事業実現のファクターとなる「始めの一歩」や「有機的ネットワーク」に着目して
​まとめています。

公民連携事業ケーススタディブック2019 vol.03

特集は「人とプロセス」。
各地のプロジェクトが動き出すときにどのように人が動き、繋がり、どのようなプロセスをたどって課題を乗り越え今へ向かっていったのか。
「今」を眺めただけでは分からない、当事者のみが知る臨場感と緊迫感、そして示唆に富んだ証言の数々を仙台市・岡崎市・大東市・熱海市・草加市の5地域にフォーカスしてお届けする。

公民連携事業ケーススタディブック2018 vol.02

NPO法人自治経営の前身である任意団体の公民連携事業研究センターで2018年9月に出版された「公民連携ケーススタディブックVol.2」
既存の国主導、官主導の制度に悪戦苦闘しつつ、都市経営課題解決のために全国各地で事業展開している、苦悩に悩む実践者による生の事例を
収集しています。

公民連携事業ケーススタディブック2017 vol.01

NPO法人自治経営の前身である任意団体の公民連携事業研究センターで2017年に出版された「公民連携ケーススタディブックVol.1」。2015 年 7 月にスタートした「公民連携プロフェッショナルスクール」。このスクールの修了生の有志が中心となり、本業の傍ら時間を割いて編集した事例集です。

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