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【開催レポート】第1回「都市経営3.0〜ワークしないワークショップから戦略的まちづくりへ〜」を開催しました

  • 5月1日
  • 読了時間: 5分

4月16日、「都市経営3.0〜ワークしないワークショップから戦略的まちづくりへ〜」を開催しました。



今回のイベントには、公務員の方、民間でまちづくりに関わる方、これから学んでいきたい方など、さまざまな立場の皆さんにご参加いただきました。講師陣による座談会形式のミニ講座と、その後の交流会を通じて、現場感のある率直な話がたくさん飛び交う、とても濃い時間になりました。


テーマは少し刺激的ですが、内容はとてもシンプルです。


「ワークショップをやっているのに、なぜまちはなかなか変わらないのか?」


この問いを入り口に、まちづくりの進め方そのものを見つめ直す時間になりました。



「ワークショップをやること」が目的になっていないか?


まちづくりの現場では、ワークショップ、意見交換会、アンケート、社会実験など、さまざまな参加型の取り組みが行われています。


もちろん、住民の声を聞くことは大切です。

ですが実際には、


・何度も話し合いをしている

・参加の場もつくっている

・意見も集めている


それなのに、最後に事業が動かなくなる、反対が起きる、誰も責任を持てない、ということが少なくありません。


今回のイベントでは、そんな現場でよく起きるモヤモヤが、かなり率直に語られました。


印象的だったのは、「ワークショップをやったからといって、まちづくりが前に進むわけではない」ということです。


大事なのは、開催したかどうかではなく、

何のために、誰と、どう設計して行うのか。

ここが曖昧だと、どれだけ丁寧に見えるプロセスでも、実は“ワークしていない”状態になってしまいます。



本当に必要なのは「意見集め」ではなく「責任ある対話」


今回の議論で何度も出てきたのが、

ワークショップは単なる意見交換の場ではなく、もっと実務的な場として捉え直したほうがいいという考え方でした。


たとえば、


・実際に事業に関わる可能性がある人

・地域で動いているプレイヤー

・行政の中で意思決定に関わる人


こうした人たちが集まり、

「この地域にどう関わるか」

「どんな役割を持てるか」

を話すことができてはじめて、まちづくりの議論は前に進みます。


その意味では、ワークショップは「みんなの意見を聞く場」というより、

“まちのこれからを本気で考えるための対話の場”として設計する必要がある、ということなのだと思います。



「戦略」と「戦術」がつながっているか


今回のイベントでもう一つ大きなテーマになったのが、

まちづくりにおける戦略と戦術の関係でした。


少し言い換えると、


・戦略=まちをどうしていきたいかという大きな方向性

・戦術=そのために現場で何をやるかという具体的な動き


です。


まちづくりの現場では、この2つが切り離されてしまうことがよくあります。


たとえば、イベントや社会実験はたくさん行われているのに、

「それで結局どこを目指しているのか」が見えない。

あるいは逆に、立派な計画やビジョンはあるのに、現場では何も動かない。


こうした状態では、なかなか流れが生まれません。


今回の講座では、

戦略だけでもだめ、戦術だけでもだめ。両方がつながってはじめて、まちは動く

ということが、実例を交えながら共有されました。


これは、いま現場で悩んでいる方にとって、とても大事な視点だったのではないかと思います。



制度を使うことが目的ではない


講座では、具体的な手段としてパークPFIや都市再生推進法人など、制度の話も出てきました。


ただ、ここでも共通していたのは、

制度はあくまで手段であって、目的ではないということです。


どの制度を使うかも大切ですが、それ以上に大事なのは、


・このエリアをどうしたいのか

・どんな価値を生みたいのか

・そのために誰と組むのか


を先に考えることです。


制度の名前や仕組みだけを追ってしまうと、どうしても「制度を使った」というところで満足してしまいがちです。けれど、本当に見なければいけないのは、その先にどんな変化をつくれるかです。



交流会でも、かなり実践的な話に


後半の交流会では、参加者の皆さんが少人数に分かれ、講師と直接話せる時間を持ちました。


「自分の地域でも似たことが起きている」

「社会実験の位置づけに悩んでいた」

「計画はあるが、現場でどう動かせばいいかわからない」


そんな声も多く、講義で聞いた話をそれぞれの現場に引きつけて考える時間になっていたのが印象的でした。


主催側としても、ただ話を聞いて終わるのではなく、“自分の実務に持ち帰れる場”になっていたことをとても嬉しく感じています。



今回のイベントで見えてきたこと


今回のイベントで改めて感じたのは、

まちづくりに必要なのは、多くの賛同や派手な取り組みだけではない、ということです。


むしろ大切なのは、


・何のためにやるのか

・誰と進めるのか

・そのプロセスは本当に機能しているのか


を、丁寧に見直すことです。


ワークショップも、社会実験も、制度活用も、どれも大事です。

ただ、それらがバラバラに存在するのではなく、

ひとつの方向に向かってつながっているかどうか。

そこが、これからのまちづくりではますます重要になっていくのだと思います。



次回は「都市経営分析」がテーマです

次回は、今回の内容をさらに一歩深め、

戦略的まちづくりの前提となる「都市経営分析」をテーマに開催します。


まちを動かすためには、まず地域をどう見るか、どう読み解くかが欠かせません。

次回は、その“考える土台”にあたる「都市経営分析」を、実務者の視点から一緒に掘り下げていきます。


「どのような情報を収集して分析するのか知りたい」

「地域の見方をもう一段深めたい」

「戦略を立てる視点を学びたい」


そんな方には、特におすすめの内容です。


次回開催予定


【第2回】『マーケティングから考える都市経営分析 〜自分たちのまちは、誰に・何を価値として届けるのか?〜 』まちづくりスキルセットスクール ミニ講座付き交流会

日時:2026年5月29日(金)20:00〜22:00

形式:オンライン開催


詳細は、後日あらためてご案内します。


今回ご参加いただいた皆さんも、今回初めてレポートを読んでくださった皆さんも、ぜひ次回ご一緒できれば嬉しいです。


ご参加お待ちしております!

 
 
 

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